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  • Makoto Furukawa

ポッドキャスト感想〜朝日新聞ポッドキャスト MEDIA TALK〜 

更新日:4 日前





最初に取り上げたのは「朝日新聞ポッドキャスト」。チャンネルがいくつもあって、それぞれに面白い回、ためになる回があります。僕はtwitterをフォローして興味のあるテーマの回をなんとなく覚えておき、後でまとめて聴いています。聴きたいテーマ回を見つけにくいのが難点なのですが、ココに一覧が出てますので参考にしてみてください。


一番の聴き所は、ある意味日本初のポッドキャスター(本当は新聞記者さんですが)と言える神田大介さんの存在です。「頭がいい!」というのが最初の印象で、プロのDJやナビゲーターでも話題があちこちに飛ぶと「何の話だっけ?」となるのですが、この方はきちんと話の筋を見据えながら、いい塩梅で脱線し、わかりやすく、そして面白く届けてくれます。「一次ソースにあたり(取材して)、まとめ、読者に届ける」という手法は、ポッドキャストと相性がいいことを気付かせてくれました。アメリカでは新聞社がポッドキャストブームの火付け役だったことと関連があるのかもしれません。


今回感想を書くのは、人気のポッドキャスターさんをゲストに迎える“×”(クロス)シリーズの第7弾。「ゆとりは笑ってバズりたい」という番組を一人で担当している「ゆとりフリーター」さんと、彼女の旦那様の「三太」さんが登場します。「ゆとりフリーター」さんは2020年のJAPAN PODCAST AWARDSでベストパーソナリティ賞にノミネートされるほどトークの魅力に定評があります。

「音声配信は誰でも始められるけど、誰でも(面白く)できるわけじゃない」という神田さんの話をきっかけに、「ゆとりフリーター」さんの魅力の分析が進んでいきます。

番組の面白さには、企画やトーク内容など色々な要素がありますが、その中でも「人柄」が大きな部分を占めるのは間違いありません。ところが人柄の良さだけではなかなかブレイクしないというのも事実です。話運びの上手さや引き出しの多さも必要ですし、ちょっとした毒が魅力の方もいらっしゃいます。ラジオ制作をしていて、いつも壁に当たるのはこの部分でした。人気パーソナリティになりたい人が多いけど、なれない理由は何か?です。

ポッドキャストのパーソナリティには二種類の方がいて、一つは既存のラジオやテレビで活躍されている方、もう一つは素人さんです。ポッドキャストが本格的なブームになるにはこの素人さんによるところが大きいです。その時代がすぐそこまで来ていると感じさせてくれたのが、この“×”(クロス)での「ゆとりフリーター」さんを迎えた配信回でした。まさに、人気パーソナリティになりたい人は多いけど、なれない理由は何か?という、ラジオ業界全体で語っている問題を、ポッドキャストで語っていたからです。

業界人が上から目線で言っているわけではなく、「待ってました!」の拍手を送りたくなるような配信回でした。個人的には人気パーソナリティに必要なものは「リスナーとの距離感」だと思っています。近い方がいいですが、適切な距離感も必要です。例えば自分が道路を歩いていて、左右に建物や空き地があると想像します。ド派手な服装でこちらを誘っている人がいても、空き地や建物の中からでは、あまり興味が湧きません。ところが格好は地味でも目の前から歩いてこられたら気になってしまいます。

喋り手が道のどこにいるのか、ちゃんと声でわかってしまうのが音声コンテンツの魅力。「ゆとりフリーター」さんは多くのリスナーさんの道の真ん中に立っている、あるいは多くのリスナーさんの道が「ゆとりフリーター」さんへと繋がっていると感じられる配信回でした。もちろん、その配信回をコーディネートして、番組に仕上げた神田大介さんのパーソナリティも素晴らしかったです。

番組中に涙してしまう話、実は真面目でちょっと臆病な人柄、そしてとあるリスナーとのかけがえのない繋がりなど、「ゆとりフリーター」さんの魅力が語られていくと、「ゆとりは笑ってバズりたい」というタイトルとは裏腹に、真剣にリスナーや自分と向き合う誠実な人柄が見えてきて、それに触れると心に風が吹くような、穏やか気持ちになります。


「リスナーとの距離感」という、ちょっと抽象的な言葉が出ましたが、音声っていつも抽象的な話になってしまうんです。そしてこの抽象こそが音声を次のステージへと進化させるかもしれないと思っています。そんな中、メタバースまで進む映像の時代がきても、音声がなくならない理由があり、なくならないどころかもっと重宝されるというポッドキャストも最近聴きましたので、そのポッドキャストの感想はまた書かせていただきます。最後までお読みくださりありがとうございました。ご意見、ご感想などお待ちしております。




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