- キッスコーポレーション東京
音声CMのメリット・デメリット その2
最終更新: 2020年7月19日
ラジオ以外の音声CM
最近はSpotifyでの音声CMも注目されています。
音楽聴き放題という強力なコンテンツのもと、
特に若年層の音楽ファンに向けて、映画の公開情報や企業名を周知させる広告が展開されています。若年層にブランドを浸透させれば、壮年・中年になるまで長く顧客になる可能性があり、そういった広告効果も注目の理由の一つです。
(数社のCMを制作させていただきましたが、いずれもスタイリッシュに、企業の持つ理念や哲学のようなものを訴求する内容で、関わった私がまずその会社のファンになりました笑)
そのほかコンビニでも買い物のたびに耳にする音声CMもあるのではないでしょうか?
とある調査では平均3日に一回はコンビニ行くそうで、その接触時間は膨大なものになります。
人は1日何回コンビニに行くのか 専業主婦は8割がコンビニ嫌い?
(東京在住で、ファミマユーザーの私は「帝京平成大学」と「合宿免許WAO!」が頭から離れません)
音声CMの手法は揺るぎない
前回の「音声CMのメリット・デメリット その1」でも書きましたが、
音声CMの大きなメリットは、昭和の時代からラジオCMがやっていたメソッドとほぼ同じ。「ターゲット戦略」「クラスメディア(ある特定の階層を対象とする)戦略」です。
Spotifyなら流行りのJ-POP、最先端のヒップホップなど特定の音楽ジャンルを聴く層へターゲットを絞ってCMを流します。コンビニなら年代や職業によって利用時間が違うので、そこへ絞ってCMを流します。聴く人が少数でも、長く・深く共感してもらえるなら、広告効果は絶大です。一時期だけ大量に流すのではなく、ずっとそばに寄り添う音声CMはデジタル時代になっても変わることはありません。
むしろラジオを中心に音声CMが長年やっていたこの手法が、最近は動画広告にも広がっています。YouTubeやタクシーでの動画広告がこれに当たります。さらにSpotifyやYouTubeでは静止画と音声のみのCMが効果を発揮しています。その昔、UHFのローカルテレビ局の大半が写真とナレーションのみのCMだったのを思い出します。
時代は巡るんですね。